@article{oai:osu.repo.nii.ac.jp:00002165, author = {横井, 雅之 and YOKOI, Masayuki}, journal = {大阪産業大学人間環境論集, OSAKA SANGYO UNIVERSITY JOURNAL OF HUMAN ENVIRONMENTAL STUDIES}, month = {Mar}, note = {狸の腹鼓といえば,童謡の「証城寺の狸囃子」にでてくる「ぽんぽこ ぽんの ぽん」というリズム感のある歌詞が懐かしく思い出される人が多いと思われる。科学者・随筆家としてよく知られている寺田寅彦も「狸の腹鼓」という随筆を書いている。それは寺田寅彦全集第9巻の「狸の腹鼓」( 原文はローマ字で書かれていて,タイトルは「Tanukino Haratudumi」)という2ページあまりの小文である。この文中で,『朧月夜に狸が腹鼓を打つと言われているが,音源を突き止めて,本当に狸が腹の太鼓を叩いているのを見たという人は滅多にいない。』ことを取り上げて,『世の中には証拠,少なくとも物質的に証拠のないことを信じている人はいくらでもある。』,『我々の目に見,耳に聞く世界のさまざまもみんな狸の腹鼓と同じで,それらの“もと”を突き止めた人はまだありそうにない。』と述べている。  「狸の腹鼓」という言葉は狂言および囲碁の世界でも使われている。狂言では,雌狸が尼に化けて猟師に殺生をいさめるが,見破られて命乞いに腹鼓を打ち,隙をみて逃げるというあらすじである。囲碁では,「狸の腹つづみ」と称する「妙手」として取り上げられることが多い。  ここでは,「狸が腹鼓を打つ時に発生する音」について,現在入手できる資料等から音の性質や発生メカニズムを突き止めようと試みた。}, pages = {79--87}, title = {「狸の腹鼓の音」について}, volume = {18}, year = {2019}, yomi = {ヨコイ, マサユキ} }